結婚祝いの内祝いやお返しって理解してる?金額や熨斗(のし)などのマナーは?
名古屋栄にありますジュエリーと腕時計のセレクトショップGran-D(グランディー)です。
引き続き、結婚祝いのお返し内祝いについてご紹介していきます!
前回の投稿は【コチラから】 動画で確認したい方は【コチラから】
今回は金額やのし、贈り物にふさわしいとされるものを紹介していきます。
内祝いの相場は“半返し”が基本
内祝いの金額は、お祝いの半額が相場とされています。
ただ、お祝いでいただいた金額や相手との関係性により、あまりに高価であると負担に感じられてしまう場合もあるので注意しましょう。
目上の方や親族からいただいたお祝いや高額なお祝い、複数人でまとめていただいたお祝いに対しては1/3程度の金額でお返しする場合もあります。
内祝いにふさわしい定番アイテム
お菓子
お菓子は好みが分かれにくく、食べたらなくなる「消えもの」で相手の負担にもなりにくいため、さまざまなギフトシーンでの定番ギフトです。
小さなお子さんがいる家庭でも、家族全員で楽しめるのも魅力ですね。
また、小さなお菓子が個包装でたくさん入っているものなら、大勢で分けられるため、連名でいただいたお祝いのお返しにも向いています。
タオル
タオルも、お祝いや内祝いの定番となっているギフトです。タオルは毎日使う日用品で、たくさんストックがあっても困らないのが理由のひとつ。
木箱入りのブランドタオルなど、贈答用の高級品もあります。
相手の好きなブランドやデザインを知っている場合は、合わせて選んでもよいでしょう。
お米
お米は縁起物なので、結婚内祝いに限らず、さまざまな慶事の贈り物の定番となっています。
ほとんどの人が毎日食べる主食のため、もらって困るというケースが少ないのもポイントです。
カタログギフト
ギフト選びに迷ってしまってどうしても決められない場合は、贈った相手が好きなものを選べるカタログギフトがおすすめ。
お肉が好きな人にはお肉グルメ特化のカタログギフトを選んだり、好きなブランドが出しているカタログギフトを選んだりと、ある程度好みに合わせることもできます。
内祝いは、気持ちを形で表すもの。
大切なのは相手の暮らしを考えること。
贈る相手に合わせて実用性の高いプレゼントを選ぶと喜ばれるでしょう!
逆に!内祝いにふさわしくない物もあります。
包丁やハサミなどの刃物系
刃物は、「縁が切れる」という意味になってしまいます。
たとえば、相手の趣味が料理だったら、新しい包丁は喜んでくれるかもしれません。
しかし、縁起が悪いため結婚内祝いとしては選ばないようにしましょう。
ハンカチ
ハンカチは漢字で書くと「手巾」となり、「てぎれ」と読めるため、こちらも刃物と同じく「縁が切れる」という意味になってしまいます。
薄手のグラスなど割れやすい物
食器のなかでも、薄手のグラスのような割れやすいものは「仲が壊れる」という意味になるため、選ばないようにしましょう。
櫛→苦(く)死(し)を連想させる
櫛=くしは、苦(く)死(し)という言葉と同じ響きになってしまい、不幸を連想させるため贈ってはいけません。
日本茶
日本茶が好きな人や、毎日のように飲む、という人もいるかもしれません。
しかし、日本茶は、香典返しなど弔事に使われる印象が強く、そのためお祝いの贈り物としては縁起が悪い、と言われてしまうことがあるようです。
その他にも
個性的過ぎるもの
絵画・置物・インテリア雑貨
代表例は、こういった部屋に飾るような品です。
部屋のデザインを統一したいと思っている人が、雰囲気の異なるものをもらっても飾るに飾れず、かといってせっかくの贈り物なので捨てることもできず、と持て余してしまうことが多いです。
現金・商品券
結婚内祝いには、現金や商品券もふさわしくないとされています。
金額がはっきりとわかってしまうため下品、はしたないとされているからです。
また、「お返しがほしくてお祝いを贈ったと思われた」と感じてしまう人もいるため、避けたほうがよいでしょう。
安価すぎるもの・高価すぎるもの
結婚内祝いには相場があります。
その相場よりもはずれて安価すぎるものは失礼にあたります。
反対に、相場よりも高価すぎるものも、相手を萎縮させてしまうため、かえって失礼になってしまいます。
メモリアルグッズ
せっかくだから二人の名前や記念日、顔写真が入った、記念になるメモリアルグッズを贈りたい、と考える人もいるかもしれませんが、実はメモリアルグッズも贈ってはいけないことがあります。使い道に困り、持て余してしまう事が多いからです。
どうしても名前や記念日などを入れたものを贈りたいのなら、中身を食べたり使ったりしたらなくなる、消えもののパッケージや包装などにするのがよいでしょう。バウムクーヘンやカステラのような焼き菓子だと、焼印として入れられる商品もあります。
なお、両親や祖父母のような親族の場合、写真やメッセージが入った時計や食器などは、記念として残るため喜ばれることもあります。メモリアルグッズは、相手との関係性によって喜ばれるかどうかが変わるため、扱いに注意しましょう。
縁起が悪いものや好みが分かれるものの他にも、とくに目上の人に贈る場合に注意したいものがあります。
下着や肌着、履物
下着や肌着など、服の「下」に着けるものは、「相手を見下している」というイメージがあるため、目上の人に贈るのは失礼とされています。
また、靴やスリッパなどの履物も、目上の人には贈ってはいけないとされています。
履物は足で踏んで使用するものなので、「相手を踏みつける」という意味になってしまい、こちらも失礼とされています。
同様に、バスマットや玄関マット、ラグのような敷くものも踏みつけるため、贈らないようにしましょう。
最後に熨斗(のし)はどうしたらいいの?
結婚祝いのお返しの品には、「のし」と「水引」が印刷された「のし紙」を使うことが一般的です。
ただし、のし紙にもいくつか種類があり、結婚内祝いに適したものを選ぶことが大切です。
のし紙の選び方と、水引の種類について解説します。
結婚内祝いには「結び切り」と呼ばれる水引を使うのが一般的です。
結び切りは、一度結ぶと端を引っ張ってもほどけないことから「一生涯結ばれる」「二度と繰り返すことのないように」という意味が込められており、結婚祝いのほか、お見舞いや退院祝いなどにも使われます。
結婚内祝いに使う水引の色は、紅白もしくは金銀が適しています。
また、本数は10本を選ぶようにしましょう。ただし、金銀10本結びの水引は最高格とされており、婚礼のみで用いられる別格のものとされています。
贈り物の金額に合わせて、本数を7本にしたり、色を紅白にしたりしてもいいでしょう。
逆に!結婚内祝いをはじめ、婚礼関係のお祝い事で使うのはマナー違反となる「蝶結び」
「蝶結び」は、解けてもまた結び直せる結び方であるため、何度あっても嬉しい一般的な慶事に用います。
出産や進学、初節句、七五三といった子どもの成長に関するお祝い事や、新築・引越し祝い、お中元、お歳暮などには蝶結びの水引が適しています。
婚礼関係のお祝い事で使うのはマナー違反となりますので、選び間違えないように気をつけましょう。
内のし?外のし?
結婚内祝いの場合は、内のしがおすすめです。
内祝いは本来、「お返し」ではなく「自分のお祝い事をおすそ分けする」という意味があるため、控えめに感じる「内のし」の方がより適しています。
しかし、内のしと外のしのどちらの掛け方が正しいということはありません。
そのため
・直接相手に手渡しする場合は外のし
・配送するのであれば内のし(のしが汚れない為)
というようにお渡しする方法によって使い分ける方法もおすすめします。
結婚内祝いに付ける「のし紙」には、結び切りの水引があしらわれたものを選びましょう。
そのほか、色や本数、表書きの記載方法などにも一定のマナーがあります。
よく理解しないまま贈り物をすると、せっかくの内祝いが失礼になってしまうかもしれません。
正しいマナーを学んで、相手に気持ち良く品物を受け取ってもらえるといいですね。